
→の入口から部屋を覗くと目の前いっぱいにピンク色が広がった。
思わず後ずさる。
どうやら象の巨大な頭部らしい。
作品名「the Elephant in the RoomXL」
どうして象なの?
これはトンチなの?
いろんな思いが脳裏をぐるぐる回った。
渡された説明書でもない?パンフレットのようでもない?
それをあわてて眺めたけれど 作品を見て感じての邪魔になるためにざっと目を通す程度でやめた。
ふぅ~んって納得した箇所だけ記憶した。
それは、英語には「the Elephant in the Room(部屋の中の象)」という慣用句があります。
その意味は・・・
誰もが気づいているのに、誰も話そうとしない大きな問題や気まずい話題
例えば、会社の業績が悪いのに会議で誰もその話をしない場合、
「業績悪化が部屋の中の象だ」というように使います。
なぜ「象」なのかというと、
部屋の中に大きな象がいたら誰でも気づくのに、まるで見えないふりをしている様子をたとえているからです。
「なるほど」などとつぶやきながらしばし見開いた象の目をまじまじと見ながらそこを後にして
次に入ったのは『椿昇の脳内思考』という部屋。
黄色く塗られた小さな展示室は、ビリヤード台や棚、書籍・・それらが確かな秩序のもとに置かれていたようなのだった。
こんな感じの脳内思考ねって思いながら
もう一つ どうしてもわからなかったのが80代半ば過ぎのお婆さんが展示されているように椅子に座っていた。
あまりにその場に溶け込みすぎて違和感よりも納得が先にきたほどだった。
そして「社会と個人の接点」の室内へ。
その度合いについて考えていた時、ふと気づいた。
待てよ!!
これは作品の鑑賞というよりは、作品を通しての『問いかけ』なのだ。
—あなたは、この現代社会でどう生きるのか
作者の思考が可視化された企画展。
その問いは、静かに、しかし確かに私の中に残った。