生きる

思い出を抱えて生きる

絵の金さん・芝居絵屏風

先日、サントリー美術館で「芝居絵屏風」を鑑賞してきました。 描いたのは、通称「絵金」こと絵の金さん。歌舞伎や浄瑠璃の物語を一枚の屏風にぎゅっと凝縮した作品群です。

実は、まったく予備知識がなくて「絵金」という名前を見たとき、赤いひらひらの金魚を想像してしまいました。笑
でも、あながち遠くもなかったかも?赤と緑の補色が印象的な絵は、夜の灯りに映えるように描かれているそうです。

絵金さんは、もともと狩野派で修行を積み、家老のお抱え絵師として活躍していたそうですが、贋作騒動で破門となり、職も失ってしまったとか…。 その後、叔母さんのもとで新たな道を見つけ、神社やお寺への奉納絵が夜の祭りで飾られるようになったのが転機となり、土佐のあちこちで引っ張りだこになったようです。

今回見た芝居絵屏風は、物語性が強く、色彩も鮮烈。 ただ、腕組みしてしまったのは…やっぱり、これは宵闇の中、



祭りのざわめきの中で見るからこそ、物語が浮かび上がり、観る者の気持ちも高揚するのでは? 美術館の静けさの中では、その臨場感が少し物足りなく感じてしまいました。

それでも、絵金の世界に触れられたことは貴重な体験。 次は、土佐の夏祭りで、実際に灯りに照らされた絵金の絵を見てみたいな…そんな思いがふと湧いてきました。